マセラティは復活できる? 最大の問題は新型車の欠如 中国/WLTPも逆風
公開 : 2019.01.24 11:10
問題の根底にあるのは新型車の欠如
マセラティは中国で大幅な販売の落ち込み見舞われており、さらに新しいWLTPの排ガス規定が逆風となっている。
しかし問題の根底にあるのは新型車の欠如だ。
グランツーリスモとグランカブリオのシリーズは登場から既に11年が経っており、現在の市場では最も設計が旧いモデルに含まれる。
セダンのギブリとクアトロポルテは5年前のモデルだ。発売からまだ2年しか経っていないレヴァンテも、新型のポルシェ・カイエンやBMW X5、メルセデスGLEといった競合を前に、既に販売が減少しつつある。
昨年の第3四半期におけるマセラティの販売は、前年同期比26%ダウンだった。2018年の世界販売目標を5万台と設定したにもかかわらず(それ自体も当初の7万5000台から下方修正した)、9月の終わりまで売れたマセラティ車は2万6400台に過ぎなかった。
マセラティの5年計画は当初、2018年の投資者向け説明会で前CEOのセルジオ・マルキオンネが提示したものだ。
この計画には、ついに発表されようとしているアルフィエリ・クーペと、その電気自動車版およびハイブリッド版、レヴァンテの下に位置する新型SUV、そしてギブリ、クアトロポルテ、レヴァンテのフルモデルチェンジとそのプラグイン・ハイブリッド仕様が含まれていた。