至高の直6 新旧対決 BMW M2コンペティション vs M3 CSL 後編
公開 : 2019.02.02 17:10
番外編:BMW Mが振りまいた魔法の数々
BMW 3.0 CSL(1973年)
バットモービルと見まごうボディに載ったM49型直列6気筒は、当時のツーリングカーレースを席巻した。さらにこれを下敷きに生まれた3.5ℓのM88型が、BMW M初のロードカーM1のボディ中央におさまることになるのだ。
E36/8型Mクーペ(1998年)
低価格で造れるならという条件で首脳陣の許可を取りつけたクルマだ。そもそもMにとってシューティングブレークだけでも空前絶後なのに、そこへE36型M3後期型の321psエンジンを押しこんでくるあたり、BMWもけっこうなユーモアのセンスを持ち合わせていたことがよくわかる。おまけにこのクルマ、スタビリティコントロールの類とも無縁だったのだ。
マクラーレンF1(1993年)
627psを発生するV型12気筒エンジンS70/2型は、BMW Mきってのエンジン技術者パウル・ロシェの設計だ。この史上最高のスーパーカーとともに、BMWの名前も後世に語りつがれていくだろう。
E60型BMW M5(2005年)
5ℓの排気量、そしてほぼ500psのパワーと50kg-mのトルクから、社内では「ファイブ・カー」と称された。F1の技術をベースに排気量を引きあげ9000rpmも可能としたこの猛々しいV10エンジンで、E60型もMの伝説に末永く名をのこすにちがいない。
BMW 1シリーズMクーペ(2011年)
このE30型M3の再来ともいえそうなクルマの虜になったドライバーはあまりにおおく、BMWも値付けを高くすべきだったか、いやどれだけ上げるべきだったかと内心思ったとか思わなかったとか。速く走るのになんの工夫もいらない1台だ。