問われるモーターショーの意義 「冬のデトロイトショー」終わり 今後は
公開 : 2019.01.28 20:10
6月開催へ クルマのお祭りに
ノースたちはショーを盛り上げようと、3年前には未来の自動車世界を探るためのAutomobili-Dというイベントを立ち上げているが、2020年にはさらに大胆な変化を予定している。
112年前の初開催以来、デトロイト・モーターショーは冬が舞台であり続けて来たが、それが6月開催へと変更されるのだ。この開催時期の変更は、さらに新型モデルの発表数を減少させることになるだろうが、一方でショーにはクルマをテーマにしたお祭りという新たな役割が与えられることになる。
平均気温が1月の-7℃に対して21℃となる6月であれば、コボ・センターに隣接する0.05km2の屋外会場も利用でき、ライブ中継やデモ運転、さらには音楽コンサートといったさまざまな催し物も可能になるだろう。
ノースはこの開催時期の変更を、1989年に国際モーターショーのひとつに位置付けられて以来の、「もうひとつの進化」だとしている。
さらに、ノースはこのスケジュール変更によって、来場者がよりショーを楽しめるようになるとともに、出展者である各メーカーはより消費者とつながることができるようになるはずだとしている。
「会場内での展示だけでなく、実際にクルマを走らせたりすることもできるようになります」と彼は言う。「これまで不可能だったことが可能になるのです」
開催期間は2日間短くなり、準備期間も大幅に短縮されることで、出展者側のコスト負担も抑えることができる。