問われるモーターショーの意義 「冬のデトロイトショー」終わり 今後は
公開 : 2019.01.28 20:10
番外編2:今年の話題
今年のスター 豊田章男トヨタ社長
今回のデトロイトにおけるスターは、新型スープラの記者発表の場でクラシックモデル登場のホスト役を務めたトヨタ社長の豊田章男氏で決まりだ。
事前に多くの情報が飛び交っていたスープラについて「自動車業界でもっとも秘密を守れなかった新型モデルの1台」と表現しつつ、「このクルマはヤバいとのことですが、息子によれば、それは最高のモデルだということを意味しているようです」とも語っている。
マヒンドラ
デトロイト初出展となるインドメーカーのマヒンドラは、インド産オフローダーのロクサーを展示していたが、このクルマはジープに酷似しているとのことで、いまFCAとの間で係争の種となっている。
さらにデトロイトで生産されているMPVのマラッツォも展示されていたが、マヒンドラはこのクルマを「世界基準」のモデルだと強調しながらも、現在インドでしか購入できない。
レクサスLC コンバーチブル
デトロイトで発表されたレクサスLC コンバーチブルは公式にはコンセプトカーだとされているが、いま直ぐにでも量産可能な仕上がりを見せていた。
レクサスの米国トップを務めるデビッド・クリストはこのコンセプトモデルの完成度の高さには触れずに、「慎重に検討された素晴らしいコンセプトモデルです。見事なデザインですが、現時点でお知らせできる計画はありません」と話している。それでも、2020年には量産バージョン登場が予想されている……。
インフィニティQX インスピレーション
決して子供や動物、そしてコンセプトモデルの仕事をしてはいけない。
多くの期待とドラマチックな音楽に続いて華々しく登場するはずだったEVコンセプトのインフィニティQX インスピレーションだが、メカニカルトラブルによってその姿を現すことはできなかった。
その結果、インフィニティでデザイナーを務めるカリム・ハビブは、その場に存在しないモデルのデザインについて、集まったひとびとに話すハメになったのだ。