中国市場 低迷の新車販売が復活か 明暗分かれた各メーカーの実情

公開 : 2019.02.03 12:10

英国も不調だが「期待はある」

2018年の英国の新車登録台数は236万台と、昨年に比べ7%ほど減少しており、ディーゼル車にいたっては30%近い減少だ。しかし、2016年の2.69万台には及ばないものの、全体で見ればここ10年の平均レベルで、欧州で二番目の市場規模を維持している。

ディーゼル車の登録数は21カ月連続で減少している一方、ガソリン車は前年度を8.7%上回り、プラグインハイブリッドや電気自動車にいたっては21%増加した。ディーゼル車は前年から30%、31万6000台減少しており、これは2017年の減少幅の約2倍だ(2017年の登録台数は254万台)。

自動車製造貿易組合(SMMT)のトップを務めるマイク・ハウズは、高額商品に対する購買意欲の低下やブレグジットに関する諸問題、WLTPの導入による生産台数の減少により、メーカーによっては9月の販売台数が50%近く減少していることを要因にあげた。

「最新のディーゼル車のメリットを周知していくことで、いくつかの市場を切り開くことができました」とハウズはいう。「根拠は明確です。ディーゼル車のオーナーの中には、買い換えることなく今のクルマに乗り続けようとする方々もいらっしゃいます。もし彼らにメリットを伝えることができれば、自信を持って買い替えていただくことができると信じています」

SMMTは、2019年の新車登録台数はさらに2%減少すると予想しているが、あくまで「判明している問題」をもとに算出した数値であり、大きくずれる可能性もあるとハウズは付け加えた。特にブレグジット後の経済は上向きになり、自動車産業にもプラスに働くと予想されているが、大きく落ち込んだ場合には「壊滅的な結果」になると考えられている。

おすすめ記事

 

人気記事