試乗 マツダ 3(アクセラ)2.0 SKYACTIV-G 素晴らしい新型ハッチバック

公開 : 2019.01.28 21:47  更新 : 2019.01.31 16:26

SKYACTIV-X

日本版編集部追記:SKYACTIV-Xの最高出力/最大トルクを最新の発表値に更新いたしました。

 

このクルマをワインディングでハードに走らせてみても、路面不整は滑らかに通過し、フロントとリアのバランスを失うようなこともなく、少なくとも、今回試乗した2.0ℓモデルではパワー不足を感じることはなかった。

英国ではマイルドハイブリッドの2.0ℓ4気筒ガソリンエンジンと、通常の1.8ℓディーゼル、さらには初登場となる期待のSKYACTIV-Xが選択可能となる。このスーパーチャージャーユニットはガソリンを燃料としているが、点火にはスパークプラグと圧縮着火のふたつの方式を組み合わせており、マツダによれば、ガソリンエンジンの魅力と、ディーゼル並みのトルクと燃費性能を併せ持っているとのことだ。

181psと22.6kg-mのパワーとトルクをもつこのエンジンでは、通常運転時には理想的とされる圧縮着火を行い、冷間始動時や高回転での最大出力を求められるようなシチュエーションでは、スパークプラグによる着火へと切り替わる。

いまだ燃費と排ガスの値は公表されていないものの、マツダの主張どおりだとすれば、まさに夢のエンジンとして、素晴らしい燃費性能と低CO2排出量、さらにはドライバーの求めに応じて見事なスポーティさを発揮することができるはずだ。

英国では四輪駆動と組み合わされ、マニュアルとオートマティックギアボックスが選択可能となるが、このエンジンのコストを考えれば、その価格は新型3でもっとも高価なものとなるだろう。

英国でもっとも売れ筋モデルになると予想される2.0ℓガソリンエンジンは、4500rpmまでは回転上昇も滑らかなものの、それ以上ではやや荒々しい様子を見せるが、気筒休止と電気の力を借りることで、15.9km/ℓの燃費と119g/kmのCO2排出量を達成している。

122psのパワーと1350kgのボディの組み合わせから想像するとおり、パフォーマンスに特筆すべきところはないが、それでも、新型3の落ち着きと磨き上げられたフィールには十分満足できるだろう。

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