2019年を占う 自動車界、おもな動向は? 協業や復活、政界の影響
公開 : 2019.02.03 09:10
ヴォグゾールの復活劇はつづく
PSAの支配下に入って1年とすこしのヴォグゾールは2018年、19年ぶりの黒字を記録した。もっとも、すでにエルズミーア・ポート工場では2度にわたる大規模なリストラが行われるなど、良い話ばかりではない。
だがPSA総帥のカルロス・タバレスは、そのような経費削減策が結局は企業体力につながると強調する。幸先はよかったとして、つぎは2019年にお目見えするコルサで真価を問われることになるだろう。
フォードの魅力を再発見する年になるか
今年のフォードの運勢がいかにすばらしいか、見てみることにしよう。たしかにこのブルー・オーバルを掲げる会社には課題が山積しているが、内部のとある筋によると品質と魅力を第一に掲げて最大の挑戦に立ちむかうことはほぼ確実のようだ。
証拠だってある。根っからのクルマ好きでレーシング部門のフォード・パフォーマンスを成功に導いた人物でもある生産責任者のジム・ファーレイの、欧州におけるフォードが「つまらない選択肢」から完全に脱却するのだという号令のもと、社内は今までになく活気に満ちているというのだ。「すばらしい製品をつくる」というメッセージがどう熱を帯びていくのか、見まもっていこうではないか。