2019年を占う 自動車界、おもな動向は? 協業や復活、政界の影響

公開 : 2019.02.03 09:10

ジャガーランドローバー、復活へ

ジャガー・ランドローバー(JLR)のお家事情が実は芳しくないという話は、寝耳に水だろう。売れゆき(とくにランドローバー)は絶好調という話には慣れっこだったから、最近のJLRに関する正反対の話題(親会社タタ・グループの株価をも急落させた)は恐ろしいとともに、まるで柄に合わない話にきこえた。

だがそのJLRも、2019年後半には盛り返してくるのではなかろうか。まず、JLRの一大市場である中国との関税引きあげ合戦をくり広げるトランプ米大統領にも、事をおさめにかかる気配がみられる。また先行き不透明なブレグジット問題も、尾をひく課題が山積とはいえ3月には一応の決着をみるはずだ。

そしてご存じのとおり、ジャガーとランドローバーはともに革新的かつ魅力的なクルマを今年から来年にかけて連発する手はずなのだ。

いっぽうで、急拡大の一途をたどり現状で1万2000人もの技術者をかかえるゲイドンのJLR本部では、長期にわたる企業信頼性を大々的にアピールしている。大事なことは、同じ技術をもつ者同士で高めあっているJLRの事業急拡大がなお続行中ということであり、記録的かつ迅速な回復を期待しないのがむしろ難しいくらいだ。

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