長期レポート アルファ・ロメオ・ジュリア(6) タイヤを交換 ディーラーサービスには満足
公開 : 2019.01.29 19:40
ディーラーには満足
リアに比べてフロントタイヤの状態が酷く、特にショルダー部の摩耗が激しかったのは、このクルマの驚異的なフロントグリップとクイックなステアリングの代償だろう。
タイヤ交換にかかった費用は1276ポンド(18万4000円)だったが、少しインターネットで調べてみたところ、ブラック・サークルズといったタイヤ専門店であれば、100ポンド(1万4000円)以上は安くなるようだ。
新品タイヤがなかなかリムにキチンとはまらなかったために、交換作業自体も予想より時間が掛かり、センサー故障も当日発見することはできなかったが、HWM訪問は総じて素晴らしい体験となった。HWMで新車を購入すれば、そのアフターサービスにはこれ以上ない満足を感じるに違いない。
Pゼロ・コルサのパフォーマンスを引き出すには、タイヤ温度を上げてグリップを高める必要があり、冷間時やウェットコンディションは得意ではない。もちろん、それでも高いグリップレベルではあるものの、タイヤ温度が低い状態では、リアタイヤが滑り出すのを抑えるために、電子制御が間断なく介入し、乗り心地も非常に硬く感じられ、横方向からの突き上げにもリアは敏感に反応する。
このジュリアで毎年恒例の英国ベストドライバーズ選手権に参加することになるが、そうすると選手権終了後には直ぐにまた新しいタイヤが必要になるだろう。時期的には冬用タイヤを試すには絶好の機会であり、気温の低下とともに、ジュリアはより快適な乗り心地を見せてくれるかも知れない。
普段はあまり気にしないが、ジュリアであれば冬用タイヤが乗り心地の改善に繋がる可能性がある。
幸い、冬用タイヤのピレリ・ソットゼロにはこのクルマの19インチホイールにぴったりのサイズが用意されており、ジュリアの素晴らしいルックスを損ねることは避けられそうだ。