2019年を占う EV発展の一方でPHEV減退か マスクの露出は減る?
公開 : 2019.02.03 11:10
PHEVの販売は下り坂へ
プラグイン・ハイブリッド(PHEV)車は、排出ガスゼロ実現への完璧な第1歩として一時それなりの成長を見せた。だが昨年の9月、英国政府は全電動車を後押しすべくPHEVへの補助金削減を打ち出したのだ。これで英国はオランダの轍を踏むことになるだろう。
オランダはカンパニーカー用途の優遇税制の恩恵で2015年には世界最大のPHEV市場となった。だが助成金が底をつくと市場は崩壊し、いまや欧州PHEV市場でも10位圏外だ。
EVプラットフォーム、さらなる洗練へ
EVの機械構造は、いま変わりつつある。一般的に、純粋なEVのプラットフォームではバッテリーを前後輪間の床下におくのがおなじみとなっている。
重くかさばり薄く延ばすこともできないうえ、安全性や運動性の面でもそこが最善だからだ。だからEVはクロスオーバー向きともいえる。
このスケートボード型構造はエンジン用の空間を捻出するには都合がよかったが、巨大なエンジンが不要になればもっと有利な構造をとれるだろう。
2019年中はそれにむけた兆しが見えるにとどまるだろうが、スケートボード型構造によって市場参入コストがいちじるしく下がっているだけに、先発メーカーはより優位に立つべくより洗練された構造を模索していくだろう。