2019年を占う EV発展の一方でPHEV減退か マスクの露出は減る?
公開 : 2019.02.03 11:10
イーロン・マスクの露出は減るか
2019年のテスラもうひとつの動きとして、会社は落ち着きを見せてニュースの見出しをちゃんとした理由で飾るようになるだろう。すなわち出来のいいニューモデル、そして売り上げ上昇と信頼のおける営業利益だ。
カギとなるのは5月か6月あたり、新会長ロビン・デンホルムが創立者イーロン・マスクの職務を完全に引きつぐ時期だ。デンホルムはもともとオーストラリアの通信会社テルストラで戦略担当責任者を務めており、テスラでは社外取締役を担当していた人物だ。
2018年、マスクが突飛な発言でたびたび投資家を混乱に陥れたとの理由で、11月に米証券取引委員会(SEC)の督促によりデンホルムが会長に指名された次第だ。
デンホルムは2019年半ばまで6カ月の通知期間のあいだはテルストラに籍を置き、その後は米株式市場に対する関係について多大な企業責任を負う立場となる。
ともあれ、不合理さを増してきていたマスクの経営方針が弱まることは、テスラの経営状態やクルマそのものにとっては良いことずくめだろう。特に、英国で2019年末に発売見こみの右ハンドル版モデル3と、2019年半ばに世界初披露とみられる小型クロスオーバーのモデルYにとっては。