長期テスト スズキ・イグニス(4) 良好な視界と走り 英国編集部もお気に入り
公開 : 2019.02.01 11:40 更新 : 2019.02.01 15:57
高めの全高がもたらす良好な視界
実際に走ってみると、車高の高さに関する不安はすぐになくなり、視点の高さから来る視界の良さは長所になるということを学んだ。一般道を走っている限り、車高の高さが原因で不便や不安に感じるシチュエーションはほとんどないようだ。バックカメラも付いていて、駐車時はとても助かる。イグニスでシルバーストーン・サーキットを走るひとなど、ほとんどいないだろう。それ以上に、車高が高いからといって、運転には大きな影響がないことに驚きを感じるほど。
流れをリードするような加速をする場合は、アクセルを深く踏み込む必要もあるけれど、アクセルを少し戻すやいなや、クルマは強めに減速しつつつ、マイルド・ハイブリッドシステムがバッテリーに充電し始めることに気付く。運転席からの印象としては、もう少しステアリングのギア比を上げてクイックにすれば、より楽しいクルマになるだろうな、と感じたくらいで、ドライビングフィールで他に気になる部分は見つからない。
乗り心地も、大体の場面では問題は感じないのだけれど、スピードが乗った状態でコブを越えたときに、クルマも乗員も大きく揺さぶられることがある。それでも、みんなこのイグニスが気に入っているようだ。オフロード性能も悪くない。でも、わたしがイグニスをオフロードを走らせるとしても、せいぜいコーナーに突っ込みすぎて、舗装部分からはみ出たときくらいだろう。なにか強い動機でもない限り、当面オフロードは遠慮しておこう。
テスト車について
モデル名:スズキ・イグニス1.2デュアルジェットSHVSオールグリップSZ5
新車価格:1万4249ポンド(196万円)
テスト車の価格:1万4899ポンド(205万円)
燃費:16.0km/ℓ
故障:無し
支出:無し
良いところ:エンジンスタート・ストップ表示
運転行程の内、どのくらいの時間エンジンが停止していたか表示されるディスプレイが付いている。
良くないところ:ドライビングポジション
ステアリングコラムのテレスコピックの調整幅が小さく、想像以上に背もたれを起こした姿勢で運転しなければならない。