「リヴィアン」を知っている? 創業者、いかにして会社を興したか
公開 : 2019.02.09 09:50
景気のいい未来予想図などいっさい出さず、静かなるスタートを切った新興自動車メーカー「リヴィアン」。先日オフローダー「R1T」の開発を発表した同社のEVメーカーとしての今後の展開について設立者のRJスカリンジたずねました。
もくじ
ー 新興メーカー「リヴィアン」立ち上げ
ー 機が熟すのを待つ
ー 当初のクーペ案を変更
ー オフローダーに的を絞る
ー 設計変更を重ねる
ー 残された課題は
新興メーカー「リヴィアン」立ち上げ
「実際のところ、はじまりは2009年の2+2ハイブリッド・クーペでした」と語るのは、いま世界でいちばん新しい自動車メーカー「リヴィアン」の設立者かつCEOを務めるRJスカリンジ。
その処女作でSUVのR1SとピックアップトラックのR1Tは先日のロサンゼルス・モーターショーで初披露されたところだが、基本構造を共有するこれらはEVとしてひじょうに長い航続距離を誇るという。だがこのリヴィアンという会社、じつは新しくもなんともないのだ。
もう10年の歴史をもつリヴィアンは、もともとアヴェラという社名で誕生した。グーグルで検索すると、はがされることのない青いカバーをかぶった、スカリンジのいう「アヴェラ・クーペ」の謎めいたティーザー画像が見られる。今にいたるまで、その真の姿は明かされていない。
35歳のスカリンジは、会社とクルマを公にさらけ出すまでにかかったこの10年を「ここまで来るのはほんとうに大変でした。思っていたよりずっと」と振りかえる。では、どうしてそこまでかかったのだろうか。