世界に1台 不思議なメルセデス・ベンツ、オークションへ
公開 : 2019.01.31 11:10 更新 : 2020.12.08 18:40
ユニークな人生を歩んだ1台
どのような過去を歩んできたかは多くが不明だが、とある事故がきっかけで今のスタイルにカスタムされたと予想される。
そして施されたボディワークも非常に特殊で、そのロングノーズと平らなフロント、曲線を描くウインドウ、短いリアなどはランチア・アウレリアB20を彷彿とさせるスタイリングだ。
アウレリアB20はカロッツェリア・ギアのフェリーチェ・マリオ・ボアーノがスタイリングを手がけた2ドアクーペ。2ℓV型6気筒エンジンを搭載し、1951年に販売された。
一方でこのメルセデスの方も非常にそのスタイリングを上手に再現しているが、一体誰が手がけたのだろうか? 今回のオークションを担当するボナムスはふたつの仮説を提唱する。
ひとつはこの個体が事故に巻き込まれた後、ドイツにある特殊なボディワークなどを手がけるテクニカルカレッジ、MHKが担当したという説だ。
もうひとつはベルギーにあるコーチビルダーが手がけたという説だが、これらの真偽を裏付ける証拠はない。
いずれにせよ、このボディワークの出来は素晴らしい。アウレリアB20が持つ麗しいデザインを素晴らしく再現できており、220のシャシーにもぴったりと合わせられている。