2019年版 世界おもしろパトカー(4)

公開 : 2019.02.06 11:00

17位:ローバーSD1(英国)

4気筒と6気筒のいずれもがパトカーとして多く採用されたSD1は、一般的な警察業務に従事した。ただし、ビューイックの設計した3.5ℓV8仕様はハイウェイポリスに配備された。英国で最も愛されたパトカーのひとつだが、名声を築いたのは1987年5月8日の金曜日のとある出来事によるものだ。

その日、ローバーSD1 V8のパトカー2台が肝臓移植で活躍した。ロンドン北東部のスタンステッド空港からロンドン西部の患者の元へ疾走したのだ。

警察のエリコプターはエンジントラブルで出動することができず、ほかに選択肢はなかったためだ(2台使用されたのは、道中クルマにアクシデントが起きる可能性を考慮したため)。

高速道路を最高193km/hで巡航し、金曜昼の混雑したロンドンの47kmをわずか31分で走破した。肝臓は病院に届けられ、5分しか猶予はなかったものの、患者は生き延びることができた。

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