次期ランドローバー・ディフェンダー 起死回生ねらう重要モデルに
公開 : 2019.02.04 18:10
JLR全体での改革が進行中
ジャガーはXEの改良を予定しており、それによって中型高級セダン市場にて再度存在感を示すことを目指している。内装なども大幅なアップデートが施され、競合する同セグメント内にてアピールをする狙いだ。
ジャガーは今年大きな変革を迎える。XEの改良に加え、XFも年内にアップデートを予定している。そしてFペースにはハイパフォーマンスモデルのSVRモデル追加、EVのIペースは初めてのフルで12カ月販売される年を迎えた。
水面下ではジャガーは次期XJの開発を進めている。純電動になるとみられるこのフラッグシップは、ジャガーがより「電気自動車に特化したブランド」になりつつあるということを象徴している。
これらの連続する新型モデル発表はJLRにとって非常に重要な時期に行われている。2008年にタタがJLRを買収して以来、常に売り上げは好評だった。
だがここ数カ月、ディーゼル車への下がりゆく需要や米中貿易摩擦、そしてEU離脱(ブレグジット)などの問題の煽りを受け、販売台数と純利益は芳しくなかった。
昨年10月、JLRは25億ポンド(3570億円)規模のコスト削減と収益向上を図った改革プランを発表。研究開発部門の予算も10億ポンド(1428億円)規模で削減される予定だ。
大規模なコスト削減計画の影響は既にJLR内で現れ始めている。キャッスル・ブロミッチやソリハルなどにある生産拠点は稼働を停止したり、次のジュネーブ・モーターショーへの出展もとりやめている。
ジュネーブ・モーターショーが開催される時期にはまだJLRは発表できる目玉車種が用意できておらず、そのために多額の経費を使うのは割りに合わないという判断だろう。