フォルクスワーゲンI.D. お手頃モデル登場 価格1万8000ポンド(258万円)以下
公開 : 2019.02.04 21:00
I.D.シリーズ第5弾として、コンパクトボディに広大な室内空間を備えた手ごろなEVモデルの計画が明らかとなりました。現代版「ピープルズカー」を目指すこのモデルは、早ければ2023年にも登場し、ライドシェアなどのモビリティービジネスにも活用されることになるようです。
もくじ
ー I.D.シリーズ第5弾 現代版「ピープルズカー」
ー ベースはMEBプラットフォーム
ー サブブランドやライドシェアにも
I.D.シリーズ第5弾 現代版「ピープルズカー」
フォルクスワーゲンで製品戦略リーダーを務めるミハエル・ヨストは、現代の「ピープルズカー」計画の一環とされるコンパクトクロスオーバーEVの存在を認めたうえで、その登場を2023年か、遅くとも2024年だとしている。
このコンパクト5シーターには、エンジンモデルであるT-Roc同等のボディサイズに引き上げられた車高が与えられ、ハッチバックモデルのNeoを皮切りに、2020年から続々と登場が予定されているI.D.バッテリーEVシリーズの1台となる。
以前、フォルクスワーゲン会長のヘルベルト・ディースは、その価格を2万ユーロ、英国では1万7400ポンドほどだとしており、ヨストはこの価格設定を認めつつ、「運転して楽しく、美しいデザインと完全なネットワーク性を備えたクールなEVを誕生させます」と話している。
NeoとCrozz、Buzz、さらにはVizzionの量産バージョンに続いて登場が予定されているこのI.D.シリーズ第5のモデルの戦略的な価格は、大ヒットしたオリジナルビートルやゴルフに続いて、新たにEVで現代のピープルズカーを創り出そうというフォルクスワーゲンの広範な計画にとっても重要なものだ。
フォルクスワーゲンにおけるEV戦略の立案者であるディースは最近、具体的なモデル名を明かすことなく、いま彼らのエンジニアたちはテスラ・モデル3の半分ほどのプライスタグを掲げたモデル開発を進めており、4年以内の発売を予定していると述べている。