試乗 BMW 7シリーズ745e 光る高級感と洗練性 ライバルに並ぶ魅力
公開 : 2019.02.06 10:40
目指したタッチはロールス・ロイス
変更は見てのとおり、大型化されたキドニーグリルと、その周辺にも及んでいる。少し行き過ぎと思えるほど大きなグリルの左右には、小ぶりなレーザー式ヘッドライトが収まる。つややかなクロムメッキの化粧パネルがバンパー下に配され、ラグジュアリーというよりは威圧的な雰囲気が漂っている。
BMWのデザイナーによれば、BMWが所有するブランド、ロールス・ロイスようようなタッチを目指したという。逆スラントしたスタイルの、押しが強く金属質なフロントノーズを持たせ、見るものを圧倒させようということだろう。
パワートレインはガソリンターボからディーゼルターボまで幅広く揃い、エントリーグレードは265psのディーゼルエンジンを搭載する730d。トップグレードにはV型12気筒を搭載し、四輪駆動を採用するM760Li xDriveが控える。ゴージャスなレーザー内装を備え、585psを発生するガソリンエンジンは、大型サルーンを305km/hまで加速させる。
英国での発売は2019年3月で、納車が始まるのは4月からとなっている。しかし今回われわれは、プレ・プロダクション・モデルとなる、新しい7シリーズをミュンヘン郊外のマイザッハでテストさせる機会を得た。クルマはプラグイン・ハイブリッドとなる745e。以前はドイツ空軍の基地だった場所で、従業員のトレーニング施設として、現在は使用されているという。走りはどう変わったのか、確かめてみよう。