洗練された乗り味

新型3シリーズの品質については、とあるコーナーの脇でCクラスが待つ、今回の顔合わせのために探しておいたちょっとおもしろい道へ向かって走らせている途中でだいたいの見当がついた。新型3シリーズは乗ってすぐにいいと感じられるクルマだ。

ステアリングは正確で扱いやすく、市街地での乗り心地には旧型にはなかった手際よさが感じられる。路面のバンプや荒れをこともなげにいなす素振りに、洗練された本物感がはっきりと漂っているのだ。ランフラットタイヤを履いていてこれなのだから特筆に価する。

この洗練された乗り味のいったいどこまでがオプションの可変ダンパーによるものなのかを見極めるのは、なかなか魅力的な仕事になりそうだ。少なくとも、これからやろうとしている退屈な細部の説明よりは、はるかに魅力的だ。

素の状態の3シリーズは、パッシブダンパーと普通のリニアなギア比で電動アシストされるステアリングを装備している。本来ならば、ここで報告すべきはその仕様のはずだが、BMWから今回貸し出された個体には、残念ながらそのどちらも備わっておらず、代わりにアダプティブサスペンションが与えられている。これは5シリーズのものと同様、コンフォートやスポーツプラスといったダンピング繰り替えが可能になる装備だ。

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