幻のフェラーリ275GTBプロトタイプ出品 モンテカルロ・ラリー出場車 結果は?

公開 : 2019.02.06 18:40  更新 : 2020.12.08 18:48

モンテカルロ・ラリー出場時の姿で出品

現オーナーに渡ってからイベントにはほとんど姿を見せず、幻のフェラーリ275GTBプロトタイプとなっていた。

今回グッディング・スコッツデイル・オークションに出品されてようやく公の場に姿を現したことになる。

出品に際しては1966年のモンテカルロ・ラリー出場時の姿に仕上げられていたが、補助灯が新しいものが付いていたり、サイドのゼッケンが小さかったりで考証的に残念な仕上がりだった。

しかしその時の特徴であるエンジンフード後端のアウトレットやフロント・ウインドウ上部に増設されたワイパーはちゃんと残されていた。

値段が折り合わず落札ならず

事前の予想落札価格は600〜800万ドル(6億6000〜8億8000万円)で、オークションが始まると最低落札額まで届かず流れてしまった。

実質GTOといえる275GTBスペチアーレと違い、プロトタイプとは言うものの実質的には通常モデルとあまり変わらず、モンテカルロ・ラリー出場車というヒストリーだけのため価値的には少々弱かった。

数年前のバブル真っただ中ならこれ以上で落札されただろうが、今となってはちょっと高かったようだ。

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