国内試乗 ホンダ・インサイト コスパの高い3代目

公開 : 2019.02.08 10:25

「買い」か?

高コスパなお買い得車

ベーシックグレードとなるLXは約326万円である。BSMは設定されないが、ホンダセンシングなどの安全&運転支援装備も充実している。約24万円高のEXはBSMや前席パワーシートも標準装着。内装の樹脂部品の質感が少々安っぽいものの、車格やスペック、装備などカタログデータだけで検討しても買い得感はかなり高い。

ファストバック風のキャビンデザインだが、脚周りには余裕があり後席ヘッドルームもセダン標準。天井の圧迫感や見晴らしも外観から想像する以上。乗降時の脚捌きも頭抜けも悪くない。車格感を高める重質な乗り味に、高速ツーリングでの信頼感を高めるドライブフィール。乗って感じた評価を加えれば買い得感はさらに向上する。

あと30万円追加すればCR-Vのハイブリッド車も価格レンジに入ってくる。SUVの人気を考えればインサイトを積極的に勧めるのは気が引ける。ただ、走りの質感やバランスのよさはCR-Vを上回り、燃費も含めた経済性の高さはセダン系ではプリウスに次ぐレベル。

一般論としては「今さらセダン」であっても、セダンこそが乗用車の基本型であり、質感を含めたコスパにおいて最も効率的なことをインサイトに乗れば実感できるはずだ。

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