初試乗 ボルボV60クロスカントリー タフなハンサム 雪上でテスト

公開 : 2019.02.15 10:10  更新 : 2019.03.05 17:23

優れた実用性と乗り心地

今回のテストでお伝えできることは、エンジンと8速ATの相性は良く、太いトルクをダイレクトに、スムーズにタイヤへと伝えることができるということ。穏やかにアクセルペダルを操作すれば、デリケートにクルマを進めることもできる。また、静止状態からの急加速であっても、ホイールスピンをすることもない。冬の凍結したランナバウト(ロータリー交差点)へ侵入する際などは、この性格は歓迎できるものとなるだろう。

乗り心地も良い。柔軟なサスペンションの設定のおかげで、傷んだ路面を通過しても、穏やかにいなしてくれる。一方で柔らか過ぎるということもないから、コーナーリングや起伏の激しい区間を走行しても、不満を感じることはないだろう。シャシーは充分に煮詰められ、しっかり走ることは間違いなさそうだ。

テスト車両にはスパイク付きのスノータイヤが履かされていたが、車内への走行音の侵入もよく抑制されていた。スパイク自体からは鋭い音が聞こえてきたが、夏タイヤの方が路面からの転がり音は大きくなる場合もあるから、英国でのテストまで保留にしておこう。

もちろんボルボのエステートだから、実用性に不足はない。ラゲッジスペースは529ℓと余裕があるうえ、開口部も大きく床面も低く、開口部との段差もほぼないから、重たい荷物を積み込む作業も楽に行えるだろう。加えてオプションのパノラミック・サンルーフを備えていながら、後部座席の頭周りの空間にも、膝周りと同様に余裕があった。

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