ベントレー創業100年 世界12カ所で記念イベント 最古レーサー「EXP 2」展示も
公開 : 2019.02.08 14:40 更新 : 2019.02.08 14:46
EXP 2 そもそもどんなクルマ?
W.O.ベントレーは、彼の会社を設立後、最初の数年間で3台の試作車を製作した。
ベイカー・ストリートの外れのニュー・ストリート・ミューズでEXP 1(エクスペリメンタル No.1)を製作(最初の試走は1919年10月)し、その年のうちにさらにクリックルウッドの新しいベントレーワークショップで(EXP 1と大部分を共有する)EXP 2、およびEXP 3(The Cabとして知られるW.O個人の車両)を製作した。
クリックルウッド時代の遺産と言えるEXP 2は、現存する最も古いベントレーとなる。史上2台目のベントレーであり、デビューは1919年のオリンピアモーターショーだった。
アルミニウム製ピストンの先駆者たるW.O. ベントレーの戦前の競技経験をもとに設計されたEXP 2は、排気量3.0ℓの4気筒エンジンを搭載し、最高時速129km/hを記録した。
EXP 2はベントレー・ブランドで初めてレースに勝利したクルマでもある。W.O. ベントレーの開発エンジニア兼レーシングドライバーであったフランク・クレモンは、1921年5月16日に行われたブルックランズでのジュニアスプリントハンディキャップ戦で、EXP 2に乗り優勝。これがベントレーにとって最初に記録されたレースの勝利となった。
クレモンは、この有名なバンク付きサーキットでベントレーブランドに初の勝利をもたらしただけでなく、その過程で多くの著名なレーサーを抜き去った。