ル・マン・マシンにインスピレーションを受けたR10は、その開発がデザイン・ステージにまで進行しているようだが、正式なプロダクション・モデルへのゴー・サインはまだされていない。

アウディのテクニカル・チーフ、ウルフガング・デュルハイマーによれば「R10をビジネス・ベースに乗せる決定はされていないが、われわれはR10を作ることを望んでいる。」という。

しかし、どんなテクノロジーを使用するかなどはまだ議論の最中だ。特に、エンジンについては未解決のままである。ル・マンとの密着性を加味すればディーゼル・エンジンによるハイブリッドである必要があるが、特に中国と北アメリカ市場においてはアピールが弱い。

「エンジニアのキャパシティ、プライス、ボリュームなど問題は山積している。」とデュルハイマーは語っている。