新型Aクラス試乗 メルセデス・ベンツA180スタイルの内装/価格/走りをレビュー

公開 : 2019.02.25 10:15

サスペンション変更 効果は?

インテリアの質感向上も顕著。超横長の1枚(に見える)液晶パネルを核としたデザインはSやEクラスを思わせるもので、空調吹き出し口やシフトまわりの仕立ても精緻。ダッシュやドアトリムに使われるソフトパッドも分厚く手触りがいい。メルセデス独特のコラムシフトも、FFレイアウトであればこそ、センターコンソールに大容量収納を確保できる実利のある技術になるのだ。

今回は神奈川県の大磯プリンスホテル周辺の一般道と短い高速道(湘南バイパス)での短時間試乗にかぎられたために、走りについてはあくまで参考程度にとどまる。

基本的な身のこなしもスポーツテイストを前面に押し出した先代Aクラスに似て、上屋の動きを強く抑制したフラットなものである。ただ、先代ではそれが敏感なステアリングのクセや乗り心地の悪さにつながっていた面も否定できなかったが、新しいAクラスはちょっと異なる。

新型Aクラスのアシはまるで路面の凹凸を吸い込むかのように柔らかく吸収する所作が見事だが、しかもそれをリアがトーションビームとなるサスペンションで実現している点に感心する。トーションビームは重量や空力でマルチリンクより有利だが、乗り心地では難しいはずだからだ。また、先代よりスロー化されたステアリングの手応えも先代よりナチュラルで、肩の力を抜いて直進できるものになったのも好印象である。

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