新型Aクラス試乗 メルセデス・ベンツA180スタイルの内装/価格/走りをレビュー

公開 : 2019.02.25 10:15

「買い」か?

総額450万円級の試乗車

話題のMBUX機能は、音声認識機能を従来のスイッチ操作で起動→決まったコマンド=セリフでコントロール……ではなく、「ハイ、メルセデス!」という音声で起動して、さらにAI技術によって、曖昧な表現を認識できるようにしたのが特徴である。

MBUXの代表的なものとしては「暑い」というセリフでエアコン設定温度を下げる……といった作動があるが、それ以外にも「燃費は?」と話せばトリップコンピューターの燃費データを読み上げて、ラジオやテレビは放送局名をいえば作動する。またナビも場所名や「ガソリンを入れたい」というだけでしかるべき案内をしてくれるそうだ。

今のところはまだ漫画的なメリットが強調されがちなMBUXだが、この種の技術の進化は早いので認識能力や対応できる機能はどんどん増えていくはずである。そして、最終的にはクルマのインテリアからオーディオやエアコン、ナビなどの室内装備のスイッチをすべて消してしまうのだろう。

……と未来のハナシはともかく、上級のA180スタイルに自動運転系安全装備をまとめた “レーダーセーフティパッケージ” とナビ・地デジチューナーを含めた “ナビゲーションパッケージ” を選んで、その他ETC車載器やフロアマットなどの細かいアクセサリーとメンテナンスパックを追加した今回の試乗車の合計価格は450万円弱。

装備内容を考えれば、モデル末期に近づいている1シリーズやA3のベーシックエンジン車と比較しても割高ではない。長距離でも乗り味の印象が今回と大きく変わりなければ、少なくとも今後1〜2年は、Aクラスがこのセグメントの中心になるだろう。

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