試乗 ジャガーXFスポーツブレーク300R Fタイプのエンジン 大人のワゴン

公開 : 2019.02.21 10:35

ライバルモデルよりも低価格

ハンドリングはフロントとリアが高次元でバランスしており、乾燥路なら余程のことをしない限り、リアタイヤが外側へスライドすることはないだろう。四輪駆動ということもあって、ロードホールディング性は極めて高く、挙動も予想が付きやすい。天候に左右されることなく、長距離を定刻どおりに素早く移動する手段としては、不足ないといえる。

もし一番速いXFスポーツブレークがお望みなら、英国の場合はターボディーゼルのトップグレードも視野に入ることだろう。ディーゼルの場合、今回試乗したRスポーツ・グレードの設定はないから、スポーツサスペンションは備わらず、価格も5000ポンド(71万円)ほど高くなる。しかし、V6ターボディーゼルからは71.2kg-mという怪物級のトルクが湧き上がってくるし、後輪駆動だ。

足回りが硬く活発な300Rスポーツの方には後輪駆動の設定があっても良さそうだし、堅牢なディーゼルには四輪駆動の設定があってもいいと思うのだが、日本の読者はどうお感じだろうか。

もしガソリンエンジンに拘るなら、XFスポーツブレーク300にRスポーツのプションを加えると、4万5000ポンド(639万円)をわずかに切る価格となる。スペック上で近似する、プレミアムブランドのライバルとの比較では、 BMW 540i xドライブが5万1475ポンド(730万円)で、より経済的なディーゼル仕様のアウディA6アバント50 TDIが4万9525ポンド(703万円)となり、XFスポーツブレーク300Rスポーツの方が安価。XFスポーツブレーク300のエンジンは4気筒だから、回転フィールの洗練性という点では及ばないが、パフォーマンスに不足はない。

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