新技術ことはじめ 真のパイオニア vs 世間が考えるパイオニア 目指すは名誉回復
公開 : 2019.03.03 16:50 更新 : 2021.03.05 21:42
カーボンファイバー製ロードカー
カーボンファイバー製タブとボディを採用した初のロードゴーイングカーだと考えられているマクラーレンF1の価値は変わらない。だが、有名なところではフェラーリF40のように、マクラーレンF1以前にもカーボンファイバーを使用した公道モデルというのは存在しており、初のフルカーボン製ボディを持つロードカーの栄誉はジャガーXJR-15のものだ。
だが、グループCカーのXJR-9を下敷きにしたこのクルマは、実際には既存のレーシングモデルを公道仕様に改造しただけなのだから、この栄誉には相応しくないだろうか? そうかも知れないが、XJR-15は公道走行可能なモデルとして製作され、登録もされている。
XJR-15のキャビンはわたしには狭すぎて1度も運転したことはないが、多くが、特に速く走らせようとした場合には、このクルマを非常に扱い難いと評している。だが、それこそがパイオニアなのだ。初めての挑戦が上手くいくことなどほとんどない。