試乗 ホンダCR-V 完成度の高いハイブリッド 穏やかで紳士的な走り

公開 : 2019.02.14 10:50  更新 : 2019.02.14 11:28

 
 

ターゲット好みの安定志向ハンドリング

ハンドリングは安全志向で、フィードバックの正確性も評価できるレベル。この手のクルマをスポーツカーのように飛ばすオーナーはいないだろうし、運転感覚もどこかリモート感のあるものだから、それなりの正確性を備えていれば充分というところがある。

だが、決してクルマが進路を積極的に変えてくれるような性格ではないから、高速道路のジャンクションやスーパーマーケットの駐車場などでは、少し扱いにくく感じるかもしれない。まったく何とも感じないドライバーもいるかも知れないが、それはホンダが狙った通りのターゲットだといえるだろう。

わたしには、ホンダCR-Vのオーナーは、安定性を好み、賢明で思慮深い落ち着いた大人のひと、というステレオタイプが思い浮かばれてしまう。従来モデルのCR-Vに長年乗っているオーナーが、ダッシュボードに並んだボタンが何なのかわからず、オーナーズマニュアルをしっかり読み込んで、機能を理解するまで触れなかった、と話していたことをつい思い出してしまった。

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