F-1 第2戦 マレーシア・グランプリ
公開 : 2012.03.26 01:00 更新 : 2017.06.01 00:55
フェラーリのフェルナンド・アロンソは、彼のキャリアの中でも最も甘美な勝利をマレーシア・グランプリで挙げた。2度のワールド・チャンピオンの28回目となる勝利は、ウェット・コンディションの中、フェラーリに対するプレッシャーを押しのけるカタチで成し遂げられた。シーズン前のテストと、初戦オーストラリア・グランプリでの結果を受けて、マラネロをベースとするチームは、祖国で酷評を浴びたからだ。
ウェット・コンディションがフェラーリを助けたということは疑いの余地もない。アロンソは9位というポジションで予選を通過したが、雨のためレースが中断された9周目には5位までポジションをアップしていた。
しかし、レースが再開された時点で、レイン・タイヤからインターミディエイトのタイヤに交換するためにピット・ストップを余儀なくされた。この時点でトップはルイス・ハミルトン、2位にはジェイソン・バトンとマクラーレンの英国デュオに注目は集まった。
ハミルトンはその後、遅いタイヤ交換でポジションを落とし、バトンはHRTのナーレン・カーティケヤンとの接触でフロント・ウイングのダメージを負う。
生き残ったアロンソは、このレースのスターとなったセルジオ・ペレスの前に立った。この若いメキシコ人ドライバーは、フル・ウェット・タイヤへの速い交換が功を奏し、3位にまで上がってきていた。
インターミディエイトのタイヤを履いたペレスは、乾いてきた路面で、アロンソのリードを少しずつ侵食していく。アロンソはファイナル・スティントでスリック・タイヤを選択するが、ペレスはフェラーリを執拗に追い続けた。
1ラップ後に、ペレスはコースアウトして、数秒を失うこととなり、アロンソはそのままチェッカードフラッグを受ける。しかし、小さなザウバーにとって2位のポジションは注目に値する結果だった。
ハミルトンは2戦連続で3位。しかし、チームメイトのバトンはレース中盤のクラッシュから立ち直ることはできなかった。
レッドブルのマーク・ウェーバーは4位でフィニッシュ。チームメイトのセバスチャン・ベッテルはレース終盤で2つのトラブルに巻き込まれた。カーティケヤンとの接触の後、スロー・パンクチャーにも見まわれ、結局ポイント圏外に落ちてしまった。
キミ・ライコネン、ブルーノ・セナ、ポール・ディ・レスタが5位、6位、7位に入り、ジャン・エリック・ベルニューは8位に入り初めてのF-1でのポイントを手にした。
ニコ・ヒュルケンベルグはフォース・インディアで9位。ミハエル・シューマッハは予選3位だったが、オープニング・ラップでロマン・グロージャンとの接触により後退したが、最終的に10番手でチェッカードフラッグを受けた。
1 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ |
2 | セルジオ・ペレス | サウバー |
3 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン |
4 | マーク・ウェーバー | レッドブル |
5 | キミ・ライコネン | ロータス |
6 | ブルーノ・セナ | ウイリアムズ |
7 | ポール・ディ・レスタ | フォース・インティア |
8 | ジャン・エリック・ベルニュー | トロ・ロッソ |
9 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア |
10 | ミハエル・シューマッハ | メルセデスAMG |