BMWの電動SUV「iNext」 スウェーデンの雪原に 自動運転レベル3実現へ

公開 : 2019.02.13 07:10

BMWが目指す自動運転

BMWの関係者によると、将来的には(おそらく大容量のバッテリーを搭載する)Xシリーズの電気自動車バージョンの航続距離は最大450マイル(約720km)となり、プラグイン・ハイブリッドは電気のみによる航続距離が最大60マイル(約96km)になるという。

新アーキテクチャには、新しい自動運転技術プラットフォームも組み合わされる。これは最終的にレベル5、つまりドライバーのいない自動運転を実現するもの。BMWは全部で3台の「PAD」と呼ばれる自動運転プロセッサ・ユニットのプロトタイプをLAで公開している。その中で最も小型のユニットは、2021年にiNextの市販モデルに搭載され、高速道路における130km/h以下の速度で走行中にレベル3の部分自動運転(ドライバーが運転中に手と目を離すことが可能)を実現する。

レベル4とレベル5の自動運転システムは、2021年より複数の実験用車両でテストを開始する予定だ。レベル4は都市部などの限られた状況下でドライバーなしの自動運転を目指すもの。レベル5では70km/h以下の速度で完全無人運転による移動が可能になる。

iNextコンセプトの議論を呼ぶスタイリングは、市販モデルに「概ね」反映されるとBMWの内部関係者は語っている。全体的な外面、特にサイドやリア周りと、大きなウインドウ、そして必要なときのみ表示される触感式パネルにスイッチ類を統合したインテリアも、形を変えながら市販モデルに受け継がれるだろう。

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