「GT」ほんとうに名乗れるクルマは 元祖GTからトンデモGTまでジャッジ 前編
公開 : 2019.02.16 06:10
ランボルギーニ350 GTV(1963年)
フェルッチオ・ランボルギーニはランボルギーニ初のモデルとして公開した車両に350 GTVの名を与えている。
350が意味するのは、そのV12エンジンの3500ccという排気量であり、GTVはこの生まれたばかりのメーカーが、グランツーリスモの世界において、マセラティやフェラーリといったビッグネームに対抗する意思を表していた。
プロトタイプとして1963年のトリノ・モーターショーで発表された350 GTVだが、ランボルギーニが期待したポジティブな反応を得ることができなかったために、デザイン部隊は再び製図台へと向かうことになった。
まったく新しいデザインと改良されたV12エンジンを与えられ、その名も350 GTへと変更されたことで、ランボルギーニ初の量産モデル(写真)は誕生し、1966年には、4000cc V12エンジンを搭載した400 GTへとモデルチェンジを行っている。
ランボルギーニのミッションは常にGTモデルを創り出すことであり、1970年代にはいくつかのモデルにGTとそのバリエーションであるGTSといったモデル名を冠していたが、その後、限定モデルのディアブロGTといったモデルを覗いて、GTの名が使われることはなくなっている。
判定:合格