「GT」ほんとうに名乗れるクルマは 元祖GTからトンデモGTまでジャッジ 前編

公開 : 2019.02.16 06:10

アストン マーティンDB4 GT(1959年)

1959年のロンドン・モーターショーで、アストン マーティンはDB4のGTバージョンを発表している。

その名が示すとおり、このクルマはGTクラスのレース参戦のためにDB4に改良を加えたモデルであり、ボディはベースモデルよりも短縮されるとともに、劇的な軽量化がほどこされ、パワーアップしたエンジンと四輪ディスクブレーキを備えていた。

DB4 GTは正式デビュー前からそのサーキットでの実力を証明しており、プロトタイプのステアリングを握ったスターリング・モスによって、デイリー・エクスプレス・シルバーストーン・メイ・ミーティングにおけるGTレースで勝利を飾っている。

さらにDB4 GTは、2018年現在、アストン製モデルとしてはもっとも希少で価値あるクラシックモデルとして評価されているDB4 GTザガートのベースでもあった。

だが、グランドツアラーというコンセプトに忠実であり続けるブランドとして、DB4 GT以降、アストン マーティンから登場したGTの名を持つモデルは驚くほど少ない。


判定:合格

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