「GT」ほんとうに名乗れるクルマは 元祖GTからトンデモGTまでジャッジ 前編
公開 : 2019.02.16 06:10
ダッジ・ランサーGT 2ドア・ハードトップ(1962年)
1962年にGTを名乗ったもうひとつの米国メーカーであるダッジは、1962年モデルとして改良を加えたランサー2ドア・ハードトップをベースに、厚みを増したカーペットとバケットシート、ダッシュボードへのウッドトリムに加え、すべてのホイールにカバーを与えて、GTの名を冠している。
ダッジではランサーGTをパフォーマンスモデルとしており、102psを発揮するクライスラーグループの「スラント・シックス」と呼ばれた直列6気筒エンジンを搭載するとともに、さらなるパワーを求める顧客向けには、排気量を拡大し147psにまでパワーを高めたスラント・シックスエンジンをオプション設定していた。
1963年、ランサーは3代目ダートにその地位を譲っているが、ダートもトップモデルのコンバーチブルとクーペモデルでGTを名乗るとともに、4代目ではもっともスポーティなバージョンでGTSの名を与えられている。
2013年には、アルファ・ロメオ・ジュリエッタをベースとしたダートのトップモデルでGTの名を復活させているが、このクルマの高性能ぶりはそのルックスだけだった。
判定:不合格