GMとアマゾン、EV新興企業リヴィアンに出資検討 評価額1000億円以上に
公開 : 2019.02.15 17:10
リヴィアン、どんなクルマを生産?
ピックアップのR1Tと7人乗りSUVのR1Sは、実際に計画されている第1弾と第2弾のモデルになる。その「スケードボード型」シャシーと電動モジュールは、様々なタイプやサイズの電気自動車を作り出すことが可能だ。
R1TとR1Sは設計の大部分を共有しており、主な違いはホイールベースくらいだ。R1Sの方が少し短い。R1Sの全長は5040mmと、レンジローバーと同等サイズ。R1Tは5465mmで、こちらはメルセデス・ベンツXクラスよりわずかに長い。
両車ともリチウムイオン・バッテリーを床下に搭載する。R1Tの航続距離は標準の105kWhのバッテリーで約370km、135kWhのバッテリーでは約480km、そして180kWhの「メガパック」なら最大約640km。R1Sにも同じバッテリーが用意されるが、こちらはそれぞれ約390km、約500km、約680kmとなる。
2台のモデルはドライブトレインも共有する。4基の電気モーターがそれぞれ1つの車輪を駆動する4輪駆動だ。各モーターが200psを発生し、ギアボックスとの組み合わせでシステム合計最高出力は764ps、最大トルクは114.2kg-m(135kWhの場合)。これによってパフォーマンスは素晴らしく、0-60mph(約96.6km/h)加速はわずか3秒、0-100mph(約161km/h)まで7秒以下で加速するという(これも135kWhの場合)。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク。これにエア・スプリングとアダプティブ・ダンパーが組み合わされる。
リヴィアンによれば、電動ドライブトレインとシャシーのセットアップは、オンロードにおける乗り心地、正確なハンドリング、オフロードにおけるコントロール性の全てが、既存のどんなメカニカルなシステムよりも優れているという。
フラットなフロアはカーボンファイバーとケブラーで補強され、バッテリーを保護する。両モデルとも米国の衝突安全試験で5つ星を獲得している。
エクステリアは両モデルとも共通の個性的なフロント・エンドのデザインが特徴的。広々としたインテリアには高級感のある、しかし耐久性に優れ汚れが落ちやすい素材が使われているため、オフロードのライフスタイルにも最適だ。ダッシュボードに搭載された2つのスクリーンは自社開発のソフトウェアとグラフィックで機能する。
この2台には斬新な隠れた機能や気の利いた装備も備わっている。フロントノーズの下には容量330ℓの荷室が用意されている。ピックアップは後部座席用ドアと後輪の間に物入れがあり、ゴルフバッグも収容可能だ。