GMとアマゾン、EV新興企業リヴィアンに出資検討 評価額1000億円以上に

公開 : 2019.02.15 17:10

リヴィアンが他と異なる部分

2009年に創立されたリヴィンは、経営計画や資金調達に関して他のスタートアップとは異なるやり方を目指している。公に発表する前に周到に準備を整え、目標は依然として保守的だ。

同社創立者でCEOのRJスカリンジは既にR1Tの試作車を2台製作しており、3台目としてようやく完成したのが、LAで公開された生産準備が整ったバージョンだ。

米国に本拠を置くリヴィアンは中東の出資者から支援を受け、世界中で560人の社員が働いている。デザインとエンジニアリング・センターはミシガン州プリマスにあり、バッテリー開発工場を含むその他の主な施設はカリフォルニア州アーバインにある。英国サリー州チャートシーにもアドバンスト・エンジニアリング・センターを開設した。

車両の製造は、昨年リヴィアンが約18億円で買収したイリノイ州にある旧三菱の工場で行うことになっている。この工場では年間35万台の生産が可能だ。

リヴィアンの野心は当初から下方修正され、2025〜2026年までに5〜6万台の高級電動オフローダーを販売する計画だ。さらに同社では、スケートボード型電動シャシーを、他の自動車メーカーや電気自動車を販売しようとしているブランドに供給することも計画している。ただし、リヴィアン自身の製品と競合しないことが条件だ。

R1Tは2020年後半、R1Sは2021年初頭に生産開始となる予定だ。R1Tの価格は約770万円から。約1年遅れて英国向けに右ハンドルモデルの生産も始まる。

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