初試乗 新型レンジローバー・イヴォーク 傑作の第2章、明るい光
公開 : 2019.02.18 10:20
番外編:JLRのビジネス 今後の見通し
ジャガー・ランドローバー社(JLR)は、2018年第4四半期を含めた最終損益で、税引前で34億ポンド(4828億円)を超える赤字になることを発表した。原因としては、一時的ながら資産価値の大規模な下落によるものが大きいとしている。
その中でも、31億ポンド(4401億円)に及ぶ要因が、工場や不動産、生産設備、開発に関係する資産価値が大幅に減損したこと。特に、ディーゼルエンジンの開発をはじめとするインフラに大規模な投資をしたものの、ディーゼルモデルの需要の低迷によって、回収が難しくなっていることが大きい。この赤字は同社のバランスシートに影響を与えることは違いないが、キャッシュフロー自体に影響を及ぼすものではない。
これを除き、さらにJLRは2018年10月から12月期で、2億7300万ポンド(387億円)の税引前損失を計上している。同年7月から9月期の9000万ポンド(120億円)の損失と比べても拡大している。同社によれば、世界最大の自動車市場となった中国での業績不振によるものだとしており、欧州や米国でのやや好調な販売では、相殺することはできなかったようだ。
JLRの最高経営責任者であるラルフ・スペッツによれば、34億ポンド(4828億円)の赤字は一時的なもので、今後25億ポンド(3550億円)に及ぶ追加投資とコスト削減によって、経営を改善していくとしている。また、5億ポンド(710億円)のキャッシュフローの改善を行ったとしており、4500名に及ぶ人員削減などを含む、コスト削減計画も発表している。