英国の評価 トヨタ・カローラ2.0ハイブリッド ホットなエンジン欲す

公開 : 2019.02.19 10:30  更新 : 2021.01.28 16:58

 

1.2ℓガソリンターボと、ふたつのハイブリッド

モデル名がオーリスからカローラへと変わったことは、プラットフォームだけでなく、クルマも大きく変化していることを表している。新しいカローラには、トヨタのグローバル・アーキテクチャ・プラットフォーム(TNGA)が採用され、先代よりもパワートレインの搭載位置を10mm下げることで、重心高も低くし、ハンドリングの向上につなげている。

ボディ剛性も先代から60%増しとなり、リアにはインディペンデント・サスペンションが標準装備された。フロントはマクファーソン・ストラット式となるが、コミュニケーション豊かなステアリングフィールとなるように、ジオメトリーを見直している。

アピアランスの印象は主観的なものだが、金属質な雰囲気がカッコ良いと思う。先代も穏やかな雰囲気で、カッコ良いクルマではあった。新型はどこかルノーメガーヌと共通する印象を受けるが、ボディサイズは先代より40mm長く30mm広くなっている。フロントオーバーハングは先代より25mm短くなり、プロポーションがメガーヌに近づいたのだろう。比較すると、フォーカスの方がホイールベースは長く、車内の頭上空間はゴルフの方が余裕がある。しかし、車内の広さを気にしなければ、独自の特徴を持ったクルマではある。

現時点では、113psを発生する1.2ℓガソリンターボエンジンと、熱効率の良いアトキンソン・サイクルを採用したエンジンにハイブリッドの組み合わせが選択できる。トヨタは、販売台数の90%はハイブリッドモデルになると予想している。ハイブリッドに組み合わされる1.8ℓVVTi(可変バルブタイミング機構)エンジンと電動モーターとの組み合わせは、プリウスにも搭載されているもの。最高出力は121psで、燃費は23.3km/ℓをうたっており、ガソリンターボエンジンとの優位性は明確。

日本には未導入だが、2.0ℓのハイブリッドも存在する。経済性の面での強みは薄いながら、CO2の排出量はわずか89g/kmで、燃費はカタログ上では21.2km/ℓとなっており、充分評価できる。しかも最高出力は180psで0-100km/h加速は7.9秒だから、ライバルとなるホンダシビックフォード・フォーカスよりも俊足だ。

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