自動車業界、猛スピードで進化 スマートタイヤなど最新技術を紹介

公開 : 2019.03.03 18:50

バッテリーの充電が高速化

ミュンヘン工科大学の研究者らは、EVに搭載されるリチウムイオンバッテリーの充電を高速化するための技術開発に取り組んでいる。

リチウムイオンバッテリーはゆっくりと充電すれば良いのだが、高速で長時間充電するとダメージを受けがちだ。これはバッテリーセル内のグラファイト製アノードに金属リチウムのメッキができることが原因だ。

これにより急速充電を繰り返すうちにバッテリー容量が低下し航続距離が短くなってしまう。現在の急速充電器はおよそ80%程度まで有効であり、それ以上は穏やかに充電する必要がある。

バッテリーセルのひとつひとつを調査するのは不可能であることから、ミュンヘンのチームは実物を模したガラスでテストを重ねたようだ。

電子スピン共鳴分光法とよばれる手法により、そのメッキ形成の過程を観察することができるようになった。これにより、メッキ形成の進行度合いを予測し、急速充電に必要なマージンを減らすことができる。結果的により急速な充電が可能になるというわけだ。

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