ル・マンを闘ったフェラーリF40LM、新記録で落札 RMサザビーズ・パリ・オークション

公開 : 2019.02.19 07:10  更新 : 2020.12.08 18:39

エンツォ・フェラーリがル・マンを目指して製作したF40ですが、姿を現すのは1994年になってから。参戦はわずか4台。その内の1台がRM サザビーズ・パリ・オークションに登場、その落札額は…。

もくじ

幻のF40LM ベースはプロトタイプ
C/N:74045のヒストリー
F40としての最高落札額を記録

幻のF40LM ベースはプロトタイプ

フェラーリF40は開発時に社内称呼で「LM」と呼ばれるほどル・マンを意識したモデルだった。しかし1987年に誕生した時にはル・マン24時間レースには参加できるクラスがなく、レースにデビューしたのは1989年のIMSAシリーズであった。

しかしグループCクラスの参加が減り実質的に消滅したことから、ル・マン24時間レースは1993年からGTカークラスを復活。新たな動きがメーカーやチームの間で始まる。さらに1994年からBPRグローバルGTシリーズが始まり、イタリア・スーパーカー選手権を闘っていたエネア・ストランデル・チームがミケロットでロードカーを規定に合わせてレース用に改造したF40GTで参戦を始める。

これとは別にフランスでも新たな動きが始まっていた。パイロット・アルデックス・チームが、ミケロットで仕立てられたF40でBPRグローバルGTシリーズへの挑戦をスタートする。

今回パリ・オークションに出品されたのはパイロット・アルデックス・チームから参戦していたシャシーナンバー74045を持つF40LMで、実はこのF40は8台が作られた量産プロトタイプの1台だったのである。各種テストが終わった後はF40を契約したオーナーがマラネッロでのシート合わせを行う際に、フィオラノで展示・試乗用にも使われた。

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