ル・マンを闘ったフェラーリF40LM、新記録で落札 RMサザビーズ・パリ・オークション
公開 : 2019.02.19 07:10 更新 : 2020.12.08 18:39
C/N:74045のヒストリー
C/N:74045はその後もフェラーリ社が所有していたが、1992年にスイスに住む元レーシング・ドライバーであるルネ・エルツォーグが購入し、ミケロットにLMスペックへの改造を依頼し、完成後にスイスのチャールズ・ツークに売却される。1995年になるとBPRを主宰するステファン・ラテルが購入し、ヨーロッパGT選手権で走らせていた。
その後BPRグローバルGTシリーズに参加を予定していたフランスのミシェル・フェルテ率いるパイロット・アルデックス・チームがC/N:74045を購入する。フレンチ・レーシング・ブルーに塗られたF40LMはすぐにBPRシリーズに参加を開始し、第8戦のアンデルストープ4時間では初優勝を遂げる。第9戦となる鈴鹿1000kmにも参加しているので、日本のファンもその姿を目にしているはずだ。
一方ル・マン24時間レースへの挑戦も開始し予選では7位に食い込む健闘を見せ、決勝ではプライベーターながら総合12位で完走を遂げる。
1996年シーズンはGTEスペックにアップグレードされるとともに、前年はフレンチブルー1色だったカラーリングには細かなストライプが追加される。このシーズンは強敵マクラーレンF1 GTRを相手に第3戦ハラマ4時間で5位、第4戦シルバーストン4時間では8位、ニュルブルクリンク4時間は6位、第10戦ノガロ4時間で3位に入る活躍を見せた。
この年もル・マンに挑んだが、93周目にリタイヤを喫し結果は残せなかった。