エコタイヤなのに、アウディA6/A7にOE承認 コンチネンタル「エコ・コンタクト6」発売
公開 : 2019.02.21 19:25
パターンは3種 サイズごとに変える発想
エコ・コンタクト6が採用する新世代コンパウンド・テクノロジー「グリーン・チリ2.0」は、新しいコンパウンド配合技術、革新的な添加剤、ポリマーの高い柔軟性の組み合わせにより、タイヤの転がり抵抗、ドライ/ウェットブレーキ性能、ロングライフを大幅に改善する技術の総称。
具体的には、タイヤのコンパウンド、各要素とサイズのバランスを最適化することにより、路面とトレッド間の摩擦を低減。タイヤの転がり抵抗・燃費を改善した。また、シリカの含有率を高めたのはもちろん、均一に分布することに成功。シリカ-ゴム間の結合を非常に高い水準にまで向上させた。
一般的にトレッドは走行時に変形し、タイヤの転がり抵抗に影響を与えるものだが、その回転によるタイヤの変形を抑制することに繋がる。つまり燃費が向上することになるのだ。
同社のフィールドテストでは、従来型のコンチ・エココンタクト5と比較して、
燃費性能:プラス15%
耐摩耗性能:プラス20%
ハンドリング性能:プラス17%
と性能向上しながら、エコタイヤに求められる静粛性能は同水準を維持した。
新しく開発された添加剤は、ブレーキ性能を向上させると同時にロングライフを維持。また、ポリマーの高い柔軟性が、路面の凹凸に対してトレッドを柔軟に接地。耐摩耗性能が向上し、ドライ/ウェットのあらゆる路面状況下において、高いグリップ性能を発揮する。安全な制動距離を実現することにもつながっている。
興味深いのは、タイヤサイズによって3種類のパターンを用意したこと。縦溝が3本、4本、5本というモジュールを用意。タイヤ幅が太いのに3本しかなくては排水性が低下するし、細いのに5本もあるとハンドリングが劣ってしまう。こうしたことを避けるために、サイズごとにリブとグルーブの幅を最適化した形になる。
さらに、運転の精度と安定性を高めるために、スポーツ・タイヤの技術を導入。具体的には非対称なリブ・アングル、非対称なサイプを採用。リブの変形を防止し、またドライブレーキ性能を向上させてウェット時の安全性を高めた。
様々な性能を従来型より高めることに成功し、14インチから18インチまでラインナップを揃えたエコ・コンタクト6。エコタイヤの新たな基準を提案する銘柄として注目されている。