守るべきはブランドの価値　今後にも期待

さらに、ボルボでは、サルーン、エステートと実用的なSUVという現在のモデルラインナップを忠実に守り続けるということであり、ファストバッククーペスタイルのSUVといった、スポーティな新しいボディスタイルの導入は否定している。

「ドライビング性能を磨き上げたスポーティなホットモデルというのは、ボルボブランドの中核に存在するものではありません」とインゲンラースは話す。

さらに、XC20というモデル名とともに噂されているサブコンパクトSUVも登場することはなさそうだ。

ボルボのデザイナーによれば、さらに小型のSUVはモデルラインナップの重心を下げることになり、価格低下と、ブランド価値の棄損に繋がるという。

今回のインタビューを通じて、ボルボには、ビジョンを共有し緊密に連携したデザインチームがあり、自信を持ちつつも、変革への強い決意を秘めていることを感じることができた。これまでの実績が示すとおり、これからの6年間も恐らく素晴らしいものになるだろう。

つまり、ボルボファンにとっては、さらに魅力的なモデルラインナップの登場が期待できるということであり、それは決して、平凡だったり、奇抜だったり、過剰にデザインされたモデルにはならないだろう。

すべての画像をみる　全5枚