アウディSQ5にディーゼル 販売中止を経て復活 燃費/出力の両立めざす 欧州
公開 : 2019.02.25 12:40
動力性能と環境性能を両立
SQ5 TDIのマイルドハイブリッド・システムには、クランクシャフトに接続されたベルト駆動のオルタネーター・スターター(BAS)が含まれる。減速時は最大12kWの運動エネルギーを回生し、荷室床下に搭載されたリチウムイオン・バッテリーを充電する。
BASによってコースティング機能も可能になった。スロットを閉じるとエンジンは短時間停止し、惰性走行して燃料を節約することができる。WLTPサイクルにおける燃料消費率は11.5km/ℓ〜12.2km/ℓ。CO2排出量は172〜177g/km(NEDC値)となっている。
ガソリン仕様のSQ5と同様、SQ5 TDIも8速トルクコンバーター式オートマティック・ギアボックスと、アウディのクワトロ四輪駆動システムを搭載する。通常時は前40:後60に駆動力を配分するが、走行状況によってリアに最大85%までトルクを送ることができる。オプションでリア・アクスルにスポーツ・ディファレンシャルも装備できる。これは片側の後輪に多くの駆動力を割り当てるトルクベクトリング機能を可能にする。
オプションは他にも、可変ギア比のダイナミック・ステアリングや、アダプティブ・エアサスペンションなどが設定されている。標準の鉄製スプリングを使ったサスペンションでも電子制御ダンパーを装備し、車高は標準のQ5より30mm下げられている。