初試乗 新型プジョー508 PHEV 2025年への第一歩 素性の良さ維持
公開 : 2019.02.27 10:22 更新 : 2019.02.27 10:22
パワートレインは違えど、同じ508
プジョーは航続距離を長めに設定したがる傾向があり、また大きなクルマのユーザーはエンジンのフレキシビリティを好むというメーカーの読みもあるのだろう。今回の508 PHEVもそれに合致している。登場は2019年の後半か2020年初頭になるとされており、180psを発生する1.6ℓターボガソリンエンジンに、109psの電気モーターが組み合わされている。
エンジンと電気モーターは同時に最高出力を発生させないため、システム総合での最高出力は単純な足し算の289psではなく、225psとなり、最大トルクは今のところ未定となっている。ふたつのパワーソースはともに8速ATを介して、前輪を駆動する。
今後プジョーの大型SUVには、同様のシステムを用いながら、後輪にモーターを追加した四輪駆動版も登場するだろう。また、350ps位のハイパワーを誇るプジョー・スポーツ508なども登場するのではないかと、勝手に想像していたりする。
搭載するバッテリーの容量は11.8kWhで、車内空間を若干犠牲にしてはいるが、一度の充電で最大48kmの距離をEVモードとして走行することも可能。ガソリンタンクの大きさは30ℓ小さくなり43ℓになっているが、この508 PHEVも含めて、電動化技術を導入してもクルマとしての妥協は極力しないことがプジョーの目指すところ。あくまでもパワートレインの違いであり、根本的な508のフィロソフィーに違いはない。