ステルヴィオ・ディーゼル試乗 アルファのスポーツ味はどうなるか? 価格617万円
公開 : 2019.03.12 10:10
「スポーツディーゼル」とは
規定値の50%までは即応、そこから100%までは立ち上げをちょっとなだらかにする感じとでも言えばいいか、体感加速に心地よさを与えている。わざわざ「スポーツディーゼルエンジン」と銘打つのも納得できる。
もちろん、ディーゼルの長所は大トルクを利して高回転域使用頻度を下げるところにあるのだが、スポーティとの按配の付け方が妙味とも言える。
高回転域も魅力だからといって無闇に回転を上げるようなパワートレインではない。ドライブモードで最もスポーティな「d」を選択しても、巡航時は回転を抑える。増し踏み量に対する加速力増やダウンシフトタイミングでキレをよくしているが、穏やかに走らせていれば巡航時のギア選択は「n」や「a」と大差ない。
モード選択はパワーコントロール感や操舵感、ドライビングのリズム感をその時の気分と調和させるのが魅力なのだ。
ガソリン車に比べると燃費志向になりスポーツ味は多少稀釈されるが、ディーゼルになっても「アルファ」は「アルファ」と感じるには十分である。