ステルヴィオ・ディーゼル試乗 アルファのスポーツ味はどうなるか? 価格617万円

公開 : 2019.03.12 10:10

「買い」か?

アルファらしさ 戦略価格で

「クルマ趣味」と「実用性&経済性」のバランスは様々である。流行りのスペシャリティカー型クロスオーバーSUVや4ドアクーペなどは4ドア車の基本に反するモデルも少なくない。もちろん、それらはポスト2ドアクーペ前提なので御の字もいいところなのだが、ステルヴィオはクルマ趣味に溺れることもなく実用と融合。そしてディーゼル車はガソリン車よりも少し実利的なメリットあるいはコスパにシフトした位置にある。

アルファ・ロメオのスポーティにディーゼルは似合いか。ちょっと悩ましい。スポーツを求めるならやはりガソリン車のほうが、とも思う。ただ、そういった視点で何の制限もなく選ぶならクアドリフォリオが一番となってしまう。

そこまでの高性能が必要なユーザーはそうもいないだろうし、実践的な場を含めてアルファ・ロメオをらしさを感じていたいとなればステルヴィオのディーゼル車はかなりの有力候補である。

ナビがスマフォ対応になるなどの多少の「?」もあるが、それも今風の使い方だろうし、先進運転支援機能の使い勝手は良好。しかも、冒頭で述べたとおりシリーズで最も安価だ。多分、ディーゼル車を日本市場戦略の要とするべく戦略的な値付けにしたのだろう。いずれにせよ、プレミアムSUV狙いで、クルマ趣味を溺れずに楽しみたいなら一見すべきなのは間違いない。

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