VWディーゼル不正問題 欧州の補償、断固拒否 いまだ決着付かず
公開 : 2019.02.26 17:10
いまだ決着付かず
フォルクスワーゲンは裁判所から違法との判決が下るのを免れるため、和解しようとして働きかけてきた。しかしながら裁判所は訴訟が取り下げられても審議することに決めた。
影響を受けた顧客に既に補償が行われた米国の場合とは異なり、フォルクスワーゲン・グループは欧州で販売されたディーゼル車に不正ソフトウェア、あるいは無効化デバイスと呼ばれるものが搭載されたことに対して補償を求める声に、断固として抵抗を続けている。
不満を訴える欧州の40万人以上の顧客は様々な原告団を結成し、フォルクスワーゲン、アウディ、セアト、シュコダを含むフォルクスワーゲン・グループを訴えてきた。
顧客団体は連邦裁判所に統率され、当初は来週、審議を開く予定だった。顧客団体は新車の提供という形でフォルクスワーゲン・グループからの補償を求めている。2015年7月に購入されたティグアンTDIは、2ヶ月ほど前に米当局がディーゼル無効化デバイスを発見し、違法な不正ソフトウェアが搭載されていたことが分かったからだ。
これに応じてフォルクスワーゲン・グループはこのソフトウェアが合法であると主張し、裁判所の判決は「具体性のある結論」を導き出さないと述べる声明を出した。