VWディーゼル不正問題 欧州の補償、断固拒否 いまだ決着付かず
公開 : 2019.02.26 17:10
フォルクスワーゲン「新車の提供は不可能」
訴訟に対するコメントとして、フォルクスワーゲン・グループは顧客に新車を提供するという補償案が「不可能」であると主張している。2015年に販売された第1世代のティグアンは、現在販売されている第2世代のモデルとは「完全に異なる」というのがその理由だ。
フォルクスワーゲン・グループはこれまで、ディーゼル不正問題にけりを付けたいという意向をしばしば示してきた。
この問題に掛かる費用は274億ユーロ(約3.5兆円)を超えると報じられている。これがきっかけとなり、同社は将来のモデル戦略を、電気自動車を大きく重視する方向に推し進めることになった。
2015年、フォルクスワーゲン・グループは1100万台のディーゼル車に不当なソフトウェアを搭載し、公的な政府の定めた検査において、施設内の試験では現実の公道を走る場合よりも低い排出ガスレベルが記録されるように不正を働いたことを認めた。