ミニ60周年 ユーズドミニ・ベスト10 派生モデルからBMW製ミニまで
公開 : 2019.03.02 07:50
ユーズドミニ・バイヤーズガイド
ギアボックス
2速ギアのシンクロが摩耗しやすい。ギアボックス交換となれば工賃込みで1000ポンド(14万4000円)以上の出費となる。
ボディ
太古の昔から、ミニは朽ち果てるものと決まっている。
ボディの錆と、シルやフロアといった構造体の錆とは区別する必要がある。1990年代のモデルでは、ゴムのウインドウシールに水がたまりやすく、シール材が不足するとさらに症状が悪化する。
右フェンダー内を通る空気抜き配管がボディパネルとこすれ、そこから錆が発生することがある。
ホイール/ブレーキ
スポーツパックが履く13インチ大径アルミホイールの見た目は素晴らしいが、ホイールベアリングとボールジョイントの摩耗を促進することになる。
適切なメンテナンスがなされていない個体では、ブレーキシリンダーが固着している場合がある。
リアのドラムブレーキには、いずれ錆が発生し、フロントのディスクは摩耗して非常に薄くなることがある。
ドライブシャフトを動かしてみて、異音がしないかチェックが必要だ。
サブフレーム
リアのサブフレームには必ず錆が発生する。受け入れるしかない。
エンジン
Aシリーズエンジンのある意味恐ろしく、素晴らしい点は、厳密にいえば完全に消耗しているにもかかわらず、なんとか動いてしまうところにある。
初期モデルに設置されている油圧計は、必ずしもあてにならない。シリンダーボアの摩耗によるオイル燃焼と、特にエンジンブロック裏からのオイル漏れには注意が必要だ。
マフラーからの青い煙はオイルがシリンダー内で燃えている証拠であり、メインメタルの摩耗が限界に達している場合には、異音が発生する。
タペットからの異音はそれほど大きな問題ではないが、異音がタイミングチェーン由来の場合には、いずれ点検が必要になるだろう。